今回の作品「零 濡鴉ノ巫女」をプレイして感じたことは、零シリーズを今までプレイした事のない人にも遊んでもらいたいという思いが伝わってくるそんな変更点が多いなと感じました。零シリーズのファンの一人としては、もっと沢山の人に遊んでもらいシリーズを続けていってもらいたいので今回の変更点には好感をもっています。 以下に具体的にどの辺りが初心者にやさしいかあげたいと思います。
今までのシリーズでは回復アイテムや撮影フィルムは、章が変わってもすべて引き継ぎでした。それが、今回は章の始めに決まった数が支給されます。引き継ぎもありません。これで、前の章でアイテムを使いすぎて手詰まりになるという事もなくなります。 「支給された分じゃたりないよ!」という人のためにポイントを使ってアイテムをさらに増やす事もできます。また、一度クリアしたミッションは何度でも再挑戦出来るので取り逃した収集物や霊リスト埋めもはかどります
ゲームパッドに常時マップを表示出来るようになっています。移動していても確認出来るので、地図を確認しながら霊から逃げるという使い方も出来ます。さらに、今作で追加された新要素に「影見」というものがあります。これは、消えてしまった人々や物の「影」を追う事が出来るというもので 「残影」とよばれる白い影を追う事で次に行くべき所を示してくれます。これは、次回作にも採用されるのではないかと思えるくらい便利な機能だと思います。というか採用してください。
今までの戦闘では霊をファインダーに捉えれば霊力が上がりダメージがアップしましたが、今作では多くの霊を捉えるほどダメージアップするように変更されています。
では、どうすれば多くの霊を捉える事が出来るかというと、霊を撮影すると「霊片」と呼ばれる霊の欠片が飛び散ります。 この「霊片」は霊の数にカウントされるのでこれを利用して大ダメージを与えます。「霊片」は放っておくと再び霊の体に戻り体力を回復させるので注意が必要です。
今作では射影機を縦にして撮影出来るようになり、これを利用して被写体を増やす事も出来ます。 霊には頭部以外にも足元などにも撮影ポイントがあり横持ちでの撮影ではファインダーに捉えられなくても、縦にすれば捉える事が出来るようになります。
こうして多くの霊をファインダーに捉えることで「シャッターチャンス」という大ダメージを与える攻撃が発生させて霊を倒していきます。 もちろん、今までの戦闘のように相手を引き付けて「フェイタルフレーム」を狙うという従来と同じ戦法も使えます。
今までの戦闘は霊の動きを覚えタイミングを合わせないと大ダメージを与えられなテクニカル戦闘でしたが、 ガンガン攻撃し直観的に行動しても大ダメージ与えられる初心者にもとっつき安い仕様になっていると思います。
今回、クリア後のおまけ要素としてDOA(デッド・オア・アライブ)のあやねがゲスト参加することがソフト発売前に発表されました。これも、新規のファンを増やしたいというメーカーさんの 思いが感じられます。
「零 濡鴉ノ巫女」は、新規のファンを取り込もうとシリーズ初心者でも楽しめるようになっているので、零には興味があるけどまだプレイした事がないという人は、ぜひ体験してみてください。
2021年10月28日に、新要素『新コスチューム』や『フォトモード』が追加されたリマスター版が、Nintendo Switch/PlayStation5/PlayStation4/Xbox Series X|S/Xbox One/ Steamのマルチプラットフォームで、価格 5,280円(税込)で発売予定です。
※パッケージ版は、PS4とNintendo Switchのみの販売で、それ以外の機種はダウンロード版のみの販売です。
『20周年記念デジタルアートブック』と『歴代キャラクターコスチュームセット』が追加されるダウンロードコンテンツ「零シリーズ20周年記念DLC」が、価格 2,420円で発売予定です。
さらに、ダウンロード版『零~濡鴉ノ巫女~』とダウンロードコンテンツ「零シリーズ20周年記念DLC」がセットになった『Digital deluxe Edition』が価格 7,480円で発売予定です。
「零シリーズ」は、ホラーゲームとして有名ですが、ただ怖いだけでなく悲恋物語の側面もあるので、怖いのは苦手と敬遠していた人も、色々なハードで遊べるようになったこの機会にぜひ一度遊んでみてください。